Zoo Gaming設立
Zoo Gaming公式HPをご覧の皆様、Zoo Gamingを運営しております株式会社yTuber.tv代表の中田です。
2017年11月14日、プロゲーミングチーム「Zoo Gaming」を設立を発表致しました。設立にあたり、プロゲーミングチーム設立の経緯とどのようなチームを目指すのか、選手は具体的にどのような活動をするのか、他のチームと何が違うのかなどを記しておきます。
まず始めに、Zoo Gamingの中身をお伝えします。Zoo Gamingは給料制のプロゲーミングチームで選手には毎月固定額の支払があります。HPトップにも記載してありますが、フルタイム制とパートタイム制の2パターンを用意しており、フルタイム制での採用はプロゲーマーとしての活動をお仕事として専念して貰います。そのため、毎月他の社員と同じく固定額の給与が支払われます。
本来であれば、採用する全ての選手をすぐにでもフルタイム制としたい所なのですが、チームの知名度や大会での実績を残さなければスポンサーの獲得といった継続的な活動に必要な費用を捻出することが難しくなってしまいます。また、選手側としてもまだフルタイムでは活動することが難しい場合(特に学生の方は親御様の反対)もあるかと思います。そのため、当面はフルタイム制に加えて、パートタイム制での採用も実施致します。パートタイムでの選手活動は主にチーム練習への参加で、平日と土日を合わせた最低週5日を目安に練習をして頂くことになります。
国内のプロゲーミングチームでもそれだけで生活できるレベルの給与を支払っているチームはLoL部門を除くと限られていますが、Zoo Gamingでは当初から数名はフルタイムで採用し、ゆくゆくは全ての選手をフルタイム採用しプロゲーマーという職業を確立できるよう選手と一緒に取り組んで参ります。
具体的な給与額については、所属した選手の給与を公開することになってしまうため公表はしませんがフルタイムであれば大卒新卒程度の金額、パートタイムであれば一般的なアルバイトをするよりは良いと思って貰える金額感を予定しています。日々の活動状況や成績に応じて給与に関しては昇給や減給もあります。
次に設立の経緯です。
Zoo Gamingを運営する株式会社yTuber.tvを2014年に創業し、これまで3年間ほどゲーム実況者専門のYouTuberプロダクションを運営してきました。 ゲーム実況で生活をしたい実況者向けにプロダクションを展開し、日々のYouTubeチャンネル運営の支援やタイアップ案件の斡旋をしています。現在は約40名が所属しておりチャンネル登録者が数千人の頃から所属していた実況者も今では多くの登録者を抱えて生計が成り立つほどになってきました。
プロダクションでの目標は所属している実況者が「ゲーム実況で生活できる」ようになることでしたが、実績の無い設立当初から所属してくれた実況者の多くはこの3年間で目標を達成することができました。
しかし、その過程で「現状のYouTube収益では生活できないので就職する」、「仕送りでは足らずバイトをしないと大学に通えない」といった理由でゲーム実況活動を断念せざるを得ない方とお会いすることも多々ありました。あと1年活動を続けていれば好きなゲームを仕事にできたのに、という悔しい思いをされた方も数多く居ました。
そこで、プロゲーミングチームを立ち上げて弊社が一定額の給与を担保すれば、ゲームを仕事にできるプレイヤーを増やすことが出来るのではないか、トークや動画編集、動画構成は得意でなくゲーム実況者には向いていないけどプロゲーマーとしてはゲームを職業に出来る方はもっとたくさん居るのではないかと思いZoo Gamingを立ち上げる運びとなりました。
また、個人的なことにはなってしまいますが、私自身が小さい頃からサッカーでプロを目指し、J1(今年は降格しそうですが)の大宮アルディージャのU-18カテゴリでプレーをしたもののプロ契約できず、それからプロスポーツチームに携わりたいという思いがずっとあったこともプロゲーミングチームを立ち上げた理由の1つにあります。自分自身がプロの一歩手前で契約できず、周りの選手たちがプロ契約していく中で、どのような人がプロになれ自分に何が足りなかったというのをサッカーを辞めてからもずっと考えてきたのでZoo Gamingに所属した選手にはそのような点についてもお伝えできればと思っています。
さて、私事を挟んでしまいましたが次に主な活動内容についてです。かなり大雑把に書いてしまうと
- ゲームの練習、研究
- チーム練習への参加
- 大会への出場
- イベントへの出演
- 動画、生放送への出演/配信
次に動画や生放送の配信についてです。
Zoo Gamingでは所属選手にはYouTube等で動画や生放送の配信をして頂きます。普段の動画や生放送での顔出しの有無については問いませんが、オフラインの大会へ出場する際には顔が出ることになるのでその際には顔出しは必要になるとう点はご了承ください。動画配信が必須というのは他チームと比較して異なる点かもしれませんが、継続的なプロゲーミングチーム運営には国内の現状を考えると必要だと思い必須としております。PUBG部門の選手は生放送が中心となるかと思いますが、動画に関しての編集、アップロードを含めたセッティング、公開はすべて弊社側で行うため生放送以外の負担はほぼ無いと考えて頂いて結構です。
弊社はこれまで3年半ほどゲーム実況者専門のプロダクションを運営してきたので、YouTubeやTwitterの運用等はお任せください。やはり大会でファンが多い方がホームゲームのような雰囲気でプレイ出来ますし、多くの方に応援してもらえるとモチベーションにも繋がります。また、特にパートタイム制での採用になった選手をフルタイム採用に切り替えるためにも動画配信は重要になってきます。スポンサー様の獲得も露出が多ければ多いほど良いという点も動画配信を必須としている理由になります。
また、プロダクションに所属している実況者とのコラボというのも今後できればと思っております。普段の練習とは別にプロダクションの実況者とコラボし、プロゲーマー選手は認知の向上というメリット、プロダクションの実況者は自身が上手くない場合キャリーしてもらえば配信が盛り上がるというメリットがあるので色々と企画を考えて実施できればと考えています。
最後に応募を検討されている方で「PUBGが廃れてきたらどうするの?」という不安を抱えていらっしゃる方も居るかと思いますので、先に説明させて頂きます。
Zoo GamingではゲームごとにZoo Penguin(PUBG部門)、Zoo Lionといったチーム名を付けています。Zoo Gaming PUBGといったゲームタイトル名をチーム名に入れることは今のところ考えておりません。予想が付くかもしれませんが、理由としてはゲームが変わっても継続的に長期的にチームとして活動できるようチーム名を決めています。
もちろん一度チームを作ったらそのゲームがずっと人気のままであればそれに越したことはないですが、人気だったゲームが廃れたり、注目を浴びてなかったゲームが人気になったり、新作が大当たりしてそのゲームにユーザーが流れたりするのは日常茶飯事です。
所属選手には長くチームで活動して頂きたいため、もし仮にPUBGよりも他のゲームの方が良いと判断し選手もそのゲームへの移行すると合意したらZoo Penguinはそのまま他ゲームへの移行を進めると思います。FPS/TPS自体がいきなり消えてしまうということは考えにくいので、Zoo Penguinに応募を検討している方は将来的にはこのような方針であるということをご理解頂ければと思います。
以上、長文になってしまいましたが一通りZoo Gamingに関して説明させて頂きました。
本来今年の9月を目途に準備を進めていたのですが、弊社メンバーのPUBG理解度が低いと判断し、ようやく自信を持って選考できる状態になりましたため、募集を開始させて頂きました。
私自身も300時間以上はプレイして、エイム力はお察しですが選考に関してはしっかりと判断できるようにはなったと思っています。
弊社一同、公正な選考ができるよう準備しておりますので、プロゲーマーという新しい仕事への応募は勇気がいると思いますが、皆様からのたくさんのご応募お待ちしております。
株式会社yTuber.tv 代表取締役 中田博昭